耐震管の切管時、何故溝切りが必要なのですか?
Q10-1
- 耐震管の切管時、何故溝切りが必要なのですか?
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NS形・GX形(P-Link、G-Linkを使用する場合は除く)・S形(呼び径1600mm以下)の耐震管では、切管を行った場合、切管用挿し口リングを用いて挿し口突部を形成する必要があります。この切管用挿し口リングは、挿し口に設けた溝にはめて取り付けるようになっていますので、耐震管を切管した場合は、挿し口の溝切りが必要となります。
NS形、S形継手は、大きな伸縮量と離脱防止機能を有していることが大きな特長で、この離脱防止機能は、挿し口端部に設けた突部と受口溝部に装着したロックリングとの引っ掛かりにより発揮されます。そのため、耐震管にとって、挿し口突部はなくてはならない存在です。
長さ調整などで切管を行うと切断箇所の挿し口には突部がなくなりますので、GX形でP-Link、G-Linkを使用する場合以外は、挿し口端部に切管用挿し口リングを取り付けて突部を形成する必要があります。この切管用挿し口リングを挿し口端部に設けた溝にはめて取り付け、耐震管の大きな離脱防止力を発揮させます。このため、耐震管の切管では溝切りが必要となります。
なお、耐震管であっても、切管した挿し口をK形継手やT形継手と接合する場合は、溝切りは必要ありません。