ダクタイル鉄管による水管橋は施工できますか?
Q9-5
- ダクタイル鉄管による水管橋は施工できますか?
-
ダクタイル鉄管による単独水管橋はNS形、S形およびGX形の耐震継手とFT形、FGX形の水管橋専用継手で構成され、施工性、耐久性、耐震性などに優れ、現在多くの事業体で採用されています。ダクタイル鉄管製水管橋の特徴を以下に示します。
1. 施工性 継手はメカニカル接合であり、特殊技能を必要とせず簡単な工具で短時間に接合・架設できます。 2. 耐久性 管外面は露出用のダクタイル鉄管外面特殊塗装を、また管内面は防食性と衛生面に優れたエポキシ樹脂粉体塗装を施しているため、溶接熱によって内面塗装が損傷し、長期的に局部腐食が発生する心配はありません。 3. 耐震性 設計時には供用期間中に1~2回発生する確率を有する地震動レベル1についての照査を行うことになっています。 4. 経済性 管材料費が安い・現地溶接が不要で短時間で架設できるため、架設費も節減できます。
さらに、耐久性にも優れているため維持管理費用も少なくて済みます。
現在、適用可能な呼び径と最大支間長(スパン)および接合形式を下表、構造例を図に示します。
表 最大支間長と接合形式
図 ダクタイル水管橋(直管3本の場合、タイプⅠ)