GX形でのポリエチレンスリーブの使い分けについて教えてください。
Q6-9
- GX形でのポリエチレンスリーブの使い分けについて教えてください。
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GX形にポリエチレンスリーブ法の併用が必要な箇所の判定法の一例を以下に示します。
ポリエチレンスリーブの要否判定フローチャート
環境・条件特殊
土壌環境
(自然環境)強酸性土壌環境(注 3)①海成粘土相当層、②温泉地域、③泥炭地帯、
④強酸性の工場廃液による土壌汚染地域(注 4)強腐食性土壌環境①ガラ等の廃棄物による埋立地
②(旧)炭鉱地帯特殊条件①鉄筋コンクリート構造物を貫通して出た埋設管(コンクリート/土壌系マクロセルに相当)
②電気防食設備設置付近の管(外部電源用電極設置箇所)
③ステンレス鋼管と電気的に接触し,異種金属接触腐食を生じる場合(注 5)(注1) 例えば40年以内に2回以上の腐食漏水事故が発生したことを目安とします。 (注2) kとは、腐食度予測式η=k・Tα(η:腐食深さ、T:埋設年数、α:定数)に示される係数であり、埋設環境の腐食性を表す値です。 (注3) 強酸性とはpH値が4未満、又は過酸化水素水による強制酸化試験後のpH値が3以下のものです。 (注4) 強酸性の工場廃液で汚染された土壌環境では、スリーブ法を併用しても効果がない場合があります。 (注5) ステンレス給水管の取り出し部は、「絶縁型サドル分水栓」を使用すればスリーブ法は不要です。また、ステンレス鋼管との接合部は「異種金属同士の絶縁対策」を実施すればスリーブ法は不要です。 (備考) ・既設の「GX管以外の従来管」との切管ユニット接合部分には、スリーブ法の併用が必要となります。
・管周囲を砂で埋め戻せば、埋設環境はさらに良好になります。