継ぎ輪を用いた場合の管路長の計算方法は?
Q5-6
- 継ぎ輪を用いた場合の管路長の計算方法は?
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接合形式によって計算方法が異なりますので注意が必要です。
一般的な配管用として使用されるK形やT形の場合は、地震時や不同沈下などに対する挿し口の伸び出し余裕代をできるだけ多く確保するため、継ぎ輪内の挿し口同士の間隔は最小限に施工することが重要です。従って、一方から順次配管していく場合は継ぎ輪内の挿し口間隔がない状態で施工し、せめ配管(結び配管)の場合は管の落とし込みができる最小限の挿し口間隔で施工します。このようにK形やT形継ぎ輪は、施工方法によって挿し口間隔が異なりますが、設計上は、継ぎ輪内の挿し口間隔はないものとして管の有効長から管路長を計算します。(図1参照)
一方、U形の場合は、受口の中に押輪、ボルト、継ぎ棒がセットされるY寸法分の胴付寸法がありますので、継ぎ輪の場合はこのY寸法の2倍と中輪の幅を加えた寸法だけ挿し口の間隔が開きます。同様に耐震管路用のS形、NS形、GX形継ぎ輪では、挿し口間に地震時の縮み代に相当する標準間隔(y₁)を確保します。従って、いずれも管の有効長にこれらの挿し口間隔を加えて管路長を計算する必要があります。(図2、図3参照)
なお、これらの接合形式別、口径別の挿し口間隔については、当協会発行の接合要領書などをご参照ください。