ダクタイル鉄管の継手名称(K形、S形)はどういう意味があるのですか?
Q1-2
- ダクタイル鉄管の継手名称(K形、S形)はどういう意味があるのですか?
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ダクタイル鉄管は用途や工法に応じた各種継手が製品化されています。それぞれの継手はK形やS形などという名称(接合形式という)で呼ばれていますが、これらの名称は、継手の機能や特徴を表す日本語のローマ字表記や英語の頭文字になっています。
K形・・・・・・・・・ Kairyou(改良):角ゴムだけのメカニカル継手(A形)を改良し、角ゴムと丸ゴムを一体化したゴム輪を使用し水密性を一層高めました。 T形・・・・・・・・・ Tyton(タイトン):受口にゴム輪を装着し挿し口を挿入するのみで接合できる継手であり、プッシュオンタイプ、タイトンタイプなどと呼ばれています。
Tは、タイトン(Tyton)の頭文字です。タイトンとはUS PIPE (米国の鉄管メーカー)の商品名です。U形・・・・・・・・・ Uchigawa(内側):管の内側から接合を行う継手で、トンネル内や開削溝幅の狭い場所での接合に使用します。 S形・・・・・・・・・ Seismal(地震の):継手部が大きな伸縮性、可とう性および離脱防止機構を備えており、優れた耐震性を有しています。 NS形・・・・・・・・ NewS(新しいS形):S形と同等の耐震性能を有し、施工性にすぐれた新しく開発された継手です。 US形・・・・・・・・ U+S:U形をベースにした内面接合用の耐震継手です。 UF形・・・・・・・・ U+Fix(固定):U形をベースにした離脱防止継手であり、異形管まわりなど水圧による不平均力に耐えるよう管路を一体化するときに使用します。 PN、PII形・・・・・ Pipe-in-pipe(パイプ・イン・パイプ):既設管に新管を挿入することによって管路を更新できるパイプ・イン・パイプエ法用の継手です。 GX形・・・・・・・・ NextGeneration(次世代)からの造語:NS形のもつ優れた耐震性に加えて、施工性向上・長寿命・コストダウンを実現する次世代の耐震管です。