トップページQ&A基本「鋳鉄」と「鋼」の相違点(定義づけ)は何ですか? Q2-1 「鋳鉄」と「鋼」の相違点(定義づけ)は何ですか? 「鋳鉄」とは鉄(Fe)を主成分とし、炭素(C)を2%以上含有する鋳物の製造に用いるFe-C系合金である。厳密には、炭素(C)をオ―ステナイト(γ鉄)の最高固溶炭素量(C2.0%)まで含むものを「鋼」と呼び、炭素(C)量が2.0%を超えるものを「鋳鉄」と定義される。「鋳鉄」ではこのように比較的多くの炭素(C)が含まれているので一般的には基地に黒鉛として晶出する。「鋳鉄」のうち、基地組織中の黒鉛が球状化しているものは「ダクタイル鋳鉄」と呼ばれ、黒鉛部にかかる応力集中が小さいため機械的性質が優れている。なお、JIS G 5526(ダクタイル鋳鉄管)に規定されている機械的性質は、引張強さ420N/mm2以上、伸び10%以上となっている。また、「ダクタイル鋳鉄」、「鋼(SS400)」の光学顕微鏡組織を以下に示す。 ダクタイル鋳鉄 鋼(SS400) 前のページに戻る お問い合わせ Q&Aに関するご意見、ご質問は以下よりお問い合わせください。 お問い合わせ
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