ダクタイル鉄管管路の漏水時の応急復旧方法について教えてください
Q15-4
- ダクタイル鉄管管路の漏水時の応急復旧方法について教えてください
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漏水管を復旧する際に、既設管の接合する箇所(継ぎ輪使用箇所等)について、以下の点に注意する必要があります。
① ゴム輪が接触する付近の既設管外面に、腐食や傷がないこと。接合時のゴム輪への損傷防止や水圧負荷時の止水性確保のために、ゴム輪が接触する範囲の外面は平滑となっていることを確認してください。 ② 既設管が鋳鉄管(CIP管)の場合、G-Link、挿し口突部の形成は不可です。G-Link使用時の離脱防止用の押しボルト締結または挿し口加工により、鋳鉄管(CIP管)は腐食や強度上の問題で破損する可能性があるため使用できません。 ③ 既設K形異形管挿し口とGX形異形管受口(G-Link使用)を接合する場合、K形異形管の種類によっては正常な接合が出来ない場合もあります。既設K形異形管の挿し口端面からG-Linkおよびゴム輪を預け入れる寸法範囲(参考資料P14参照)内の外面に鋳出し表示や腐食および傷がないこと。なお、異形管挿し口と継ぎ輪の接合は不可です。 ④ 呼び径300以上の既設管直部を切断撤去する場合は、切断前に外周寸法、切断後に外径寸法を確認すること。切断前に外周が規格許容値に収まっているか、切断後に既設管挿し口断面の外径寸法を確認し、楕円となっていないかを確認してください。(JDPA技術資料「ダクタイル鉄管 布設工事標準マニュアル JDPA T01」の 5.2.1 切用管部分に各継手形式の外周長および外径の範囲が記載されていますのでご参照ください。)
また、漏水管路復旧の手順のフローチャート例を下図に示します。復旧の各パターンについては、資料 ダクタイル管路漏水時の復旧方法(例)をご参照ください。
図 漏水管路復旧の手順のフローチャート例
資料 ダクタイル管路漏水時の復旧方法(例)